Microsoftは公式で「Azureオンライントレーニング」という無料のオンラインセミナーを提供しています。
現時点で公開されいてる講座は34講座あり、日本語対応しているのは以下の11講座。今後も順次日本語化されていくそうです。
- Azure 基礎
- AWSの専門家のためのMicrosoft Azure
- Azure PaaS上のDevOps
- Azureワークロードの自動化
- Azureのデータベース
- Azureワークロードの管理
- Azureセキュリティとコンプライアンス
- Microsoft Azure Identitiy
- Microsoft Azure Storage
- Microsoft Azure Virtual Machines(バーチャルマシン)
- Microsoft Azure Virtual Networks(バーチャルネットワーク)
このオンラインセミナーがどういうものなのか気になってたんですけども、順次日本語対応が進んでいると聞きつけたので受講してみました、な話。
私はAzureの基礎をもう一回やり直したい!ということで「Azure 基礎」を受講してみました。
受講方法
初めての場合は、アカウントを作成する必要があります。
上部メニューに「Register Now」があるのでクリックすると、必須事項を入力する画面に。
登録完了するとメールアドレスに「Activate Your Microsoft Learning Account」というタイトルのメールがきます。
URLが記載してあるので、クリックしてアカウントを有効にすることで、受講を開始できます。
講座はどんな感じ?
今回私は「Azure 基礎」を受講しています。
オンライン講座というと、長い動画をひたすら見るから「よし!勉強するぞ!」的に時間をガッツリ取らないとできないというイメージを持っていたのですが、Azureオンライントレーニングの動画は長くても10分前後の長さに編集されていました。なので集中力がない私でもスキマ時間で学習できて助かりました。
講座の画面はこのような形。ページ自体はレスポンシブ対応ではないので、PCで見た方がみやすいかな?と思います。
動画は英語なのですが、下方の赤枠部分の設定を「Japanese」に変更すると字幕(画面内と右側)が表示されます。
また、動画とテキスト(日本語)がダウンロードできるので、ネットがつながらない環境でも学習可。
各章の項目ごとに動画だけが提供されているのかと思ったのですがそうではなく、重要な内容についてはまとめテキストがあるので、キチンと内容を確認しつつ進められます。
各章の最後には「確認の質問」という日本語が怪しいタイトルの項目がありますが、ようは復習問題です。
私は動画見てるときはわかったつもりでいたけど、復習問題やってみたら実は引っかかったとか結構ありました…。ちなみに、復習問題を間違ってもコースの成績には影響しないとこのこと。
「確認の質問」は2回答えを選べます。
しかしながら2回とも間違ってた場合、正解は出ません。このあたり「正解と解説」が出てくれればわかりやすいので、もっとよいかなと感じました。
「実戦的な練習」で実演されたテクニックのチュートリアルがPDFでダウンロードできるので、実際に自分で試してみることができます。
確かに動画見て「なるほどなるほど」と思ってても実際に手を動かさないとできなかったりするので、こういう資料まで公開してあるのはいいなと。
実際に体験してみた感想
本講座は「合計16~24時間かかる」とあったのですが、私は6~8時間くらいだったと思います。(チュートリアルは後回しにして)
また「Azure 基礎」を受ける要件として「クラウドコンピューティングの一般的な理解:サービスと使用モデル、すなわちSaaS、IaaS、PaaSモデル、およびクライアントサーバーのコンピューティングと、ストレージ、ネットワーキング、コンピューティング、アイデンティティなどを構成するコンポーネントの基本的な理解」とあったのですが、確かにこのあたりが全くわからずに受けるのは少し厳しいかな?といった印象は持ちました。
私はIaaS周りやネットワークがあまり理解できてない&普段使わないので知識が浅く、今回の講座でも繰り返し見直してたので一番時間がかかったように思います。
ただ動画が短めに編集してあったり、各コースごとに要点がまとまったテキストや実践用のチュートリアルがあったので、苦手なところや理解がビミョウなところは何度も繰り返し確認できるのがよかったです。
確かに時間はかかるのですが、普段使い慣れているPaaSでも「こういう説明になるのか」という発見と共に復習できましたし、自分が苦手な部分が明確になったので受講してみてよかったなと思っています。
単に動画を見たら終わりではなく、「いかに実践でAzureを使っていくか」を段階追って体験できる構成になっているなと感じましたし。
既にクラウドやサーバーの知識がある方が「Azureってどんなサービスなの?」と実戦的な部分も含めてしっかり学びたいときにはとてもおすすめです!
ちなみにコースの最後にある認定試験ですけども、絶望的に試験がダメなのと(どんな試験も大体1回は落ちる…)、やっぱり仮想マシンとネットワークの項目が「確認の質問」でも散々な結果なのもあり、もう一周見直してから受けてみようと思います。
ちょっと気になったこと
今回、受講してみてチョイチョイ気になったのが「おかしな日本語」。
上記は「モジュール6:Azure PaaS」項目の確認問題で出てきたものなのですが、この「関数」っておそらく「Azure Functions」のことではないかなー?と。
こんな感じで、全体を通してみたら日本語の翻訳が若干微妙なところがあるのでそこは気をつけてくださいw
追記:最終試験受けてみました
上記にも記載しましたが、「Azureオンライントレーニング」には講座の最後に「最終試験」があります。解答は各問題につき1度。
総合的に理解できてるか?を確認する目的と、70%以上で合格となりデジタル認定証が出るとのこと。というわけで、どんな感じなのかな?と受けてみました。
試験後にメニューの「Progress」をクリックすると結果が出ます。
問題の引きがよかったのか(PaaSとStorage系が多かった感じ)、各モジュールの確認問題より出来がよかった感。
このような認定証が表示されます。
デジタル認定証URL を表示すれば、自身のスキルの証明になるよってことみたいです。
個人的に、Azure関連で試験受けて認定証もらうって初めてだったので嬉しかったですがw
最終試験を完了して全体の感想ですが、個人的に「モジュール2:仮想マシン」「モジュール3:Azureネットワーク」「モジュール5:Azure ID」あたりはAzureの知識というより根本的な知識が必須かなぁと改めて思いました。
私は知識が浅いから理解が難しいところが多くて、各モジュールの説明に関連ページのリンクもあるので、そちらも確認しにいったりしたので。(知識のある方は、本講座のみで事足りると思いますが)
あとは、最終試験もやはり翻訳がビミョウだったのがつらかった…。
とはいえ、普段あまり触れることのない分野も学べたのは非常によい経験でした!