先日、アドビから以下の発表がありました。
https://blogs.adobe.com/japan/dc-adobe-and-google-introduce-new-ways-to-create-convert-compress-sign-and-design/
内容を見る限り、Logic Appsでコネクターを組み合わせれば一部機能の「WordやExcelなどのOfficeファイルをPDFに変換する」は手軽にできそうだな?と思ったので試しに作ってみました。
今回やったこと
WordやExcelなどのOfficeファイルをDropboxのフォルダにドラッグ&ドロップすると、自動でPDFに変換して指定の場所に出力します。
Logic Apps全体図
PDFに変換する処理は「Cloudmersive」コネクタを利用します。たったこれだけ。
トリガーの設定
検索窓で「Dropbox」と検索して「ファイルが作成されたとき」を選択。
PDFに変換したいファイルをドラッグ&ドロップするフォルダを選択します。
「項目を確認する頻度」は適宜時間を調整してください。(時間を短くすれば、ファイルを入れたタイミングでほぼリアルタイムに処理するようになります)
Cloudmersiveの設定
検索窓で「Cloudmersive」と検索し、「Cloudmersive Document Conversion」をクリック。
はじめて使う場合は、API Keyが必要になります。サービスの登録に関しては、以下の記事に詳細を記載していますので参考にされてください。
https://ascii.jp/elem/000/004/020/4020587/
「Convert Document to PDF」を選択し、動的なコンテンツでDropboxの「ファイルコンテンツ」を選択します。
PDF変換後のファイルを出力
出力先もDropboxにしました。
検索窓で「Dropbox」と検索して「ファイルの作成」を選択。
ポイントとして、ファイル名は「式」を利用し「guid」を指定すること。これで変換後のファイル名が被ることを防げます。
ファイル名を日付にしたい場合は、以下の記事を参考にされてください。
https://zuvuyalink.net/nrjlog/archives/4695
結果
#Adobe の発表にあった「.new」のうち「Microsoft Officeファイルや画像ファイルからPDFを簡単に作成」を #LogicApps を使いDropboxにファイルを入れるとPDFファイルに変換して出力する仕組みをノンコーディングで作ってみました。今回はExcelとWordのサンプルファイルを出力してます👀#nocode https://t.co/UgEMLDLkHk pic.twitter.com/bR1FfWQvXA
— のりじ Noriko MATSUMOTO (@nori790822) August 6, 2020
今回はExcelとWordの見積もりサンプルで試してみました。
指定のDropboxに変換したいファイルをドラッグ&ドロップするだけでPDF変換できます。
最後に
今回の仕組みはテストも含めて20分程度で作成できました。
また、今回利用した「Cloudmersive」は色々なサービスがコネクタとして提供されています。PDFに透かしを入れる処理もできるので、工夫次第では色々とできそうだなと。
自分で使う程度のものであれば、コネクタを追加することでカスタマイズもできるので、Logic Appsを利用して見るのはお勧めです!w